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炭の恵みだより 10シリーズ

第9回 『プロバイオティクスの最近の動きについて』

 腸の中に乳酸菌やビフィズス菌を増やし、腸内細菌のバランスをうまく取るようにしようという試みです。

生きた乳酸菌を取り入れるには、乳酸菌やビフィズス菌が入ったヨーグルトや乳酸菌飲料を飲むことです。しかし、飲んだヨーグルトなどの菌が腸にすみつくわけではないのです。腸まで届くビフィズス菌もあるが、大部分の乳酸菌やビフィズス菌は胃酸に弱く、90%近くが胃で死んでしまうのです。それでも細菌類がすんでいた溶液が腸に届くことで腸にいる乳酸菌やビフィズス菌が大変な勢いで増殖することがわかっているのです。最近では、生きた最近ばかりではなく、善玉腸内細菌の餌になるような物質を腸内に取り込もうという「プレバイオティクス」も盛んに行われ始めているのです。オリゴ糖はでんぷんや砂糖、大豆、乳糖などを原料に作られる少糖類のことです。オリゴ糖が餌となってビフィズス菌が増え、逆に悪玉菌が減るのです。オリゴ糖は熱や酸に強く、胃酸や消化酵素によって分解されず、腸まで到達しやすい特性を持っている。オリゴ糖の摂取をやめると、約一週間で摂取前の状態に戻ってしまうのです。オリゴ糖を絶えず補給しないと、ビフィズス菌が腸管細菌の中で優位を占め続けることができなくなるのです。

善玉菌を増やし、悪玉コレステロールを減らし、高脂血症にならないように努めましょう。オリゴ糖は大豆、ごぼう、玉ねぎなどに多く含まれているので、毎日の食生活に積極的に取り入れたいものです。

(21.7.17 日経新聞 朝刊より